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朝起きると、私はまだ昨日のハッピーを引きずっていた。
幸せは行き過ぎると不幸せになるらしい。
二日酔いなんて比べ物にならない程に、全身が重くて気持ち悪い。

アンコールワット観光を諦める

「ほら!起きて!!アンコールワット観光行くんでしょ?!」

と、友人たちに起こされても体が動かない。
吐きたい。
目がまわる。

そして私は…

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無理です...アンコールワットは諦めます...すみません


と、泣く泣くアンコールワット行きを断った。
この日はずっと、宿のベッドで唸りながらゴロゴロと転がっていた。

情けない...

夕方になり、アンコールワット観光から戻ってきた友人たちが、「アンコールワット最高だったよ!カンボジア来てアンコールワット見ないなんて何しにきたの(笑)」と、私のベッドのまわりで騒いでいる。

そして、夕食くらいは一緒に行こうと言われたが、まだまだ私のハッピーは抜けていなかった。
みんなが美味しいカンボジア料理を堪能している頃も、私は宿のベッドで転がっていた。

カンボジアの屋台料理

少し眠ってから起きると、少し起き上がれるようになっていた。
まだ友人たちは宿に帰って来てはいなかったので、1人で近くの屋台に買い出しに行った。

せめて屋台料理で、カンボジアを味合わなければ。
と思い、食べ物を買い込んで部屋に戻り1人で食べた。

どれも美味い!
美味いよ!
でも、この虚無感は何!?

明日は帰りの飛行機の時間が早いので、早朝に出発だ。

何もしてないけど、さようならカンボジア

カンボジア旅行記3

早朝、重い体をどうにか起こした。
昨日のうちに友人たちが予約しておいたトゥクトゥクに乗って、空港まで向かう。

早朝の美しいサンライズを見ながらトゥクトゥクに揺られる。
運転手が言い値以上の値段を請求してきて、少しもめていた様だったが、私は何も言えずボーッとしていた。
(後で聞くとチップを要求されていたようだった)
こうして皆さまの後ろにくっついて、大人しくマレーシアへと帰っていった。

とにかく、カンボジアのハッピーピザは恐ろしかった。
ハッピーとか言いながら、ぜんぜんアンハッピーなのが恐ろしい。
あ、それは私だけか。

あれ以来、私はハッピーピザの件はなかったことにしている。
ついでにお酒も控えるようになった。

以上、アンコールワットへ行っていないカンボジア旅行記でした。
でも死ぬまでに1度は、アンコールワットを見に行きたい。
行く。

おわり

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