ペリンからダージリンへ戻る方法は、ちょっと複雑だった。

予定では、州境ジョレタンを通って、ダージリンへ帰ろうと思っていた。
しかし、ホテルのレストランで食事をしていると、宿オーナーと西洋人達が話している会話が聞こえて来た。

インド人C(左)

今ジョレタンからダージリンへの道は通れないんだよ


西洋人女(右)

あら〜、そうなのね!

えっ、ええ〜?!

ダージリンへの帰り方

私は食べていたフライドライスを口に入れたまま席を立ち、話に割り込んだ。

トド島(右)汗

何で?なんで?ダージリンに行きたいんだけど、どうすれば良いの?

話を聞くと、崖崩れなどで道が通れないわけではなく、外国人観光客だけが通れないということらしい。
そんな情報はネットにもガイドブックにも載っていなかったので、最近そうなったのだろう。
これが、本当の話ならば。

しかし、なんで外国人だけ通れなくなったんだろう?

インド人C(左)

西シッキムにはトレッキングだとかで観光客が良く来るけど東シッキムには観光客が少ないから、東に行ってもらいたいんだよw

西洋人女(右)

わ〜お、そうなんだ〜

言ってることが冗談なのか何なのかは良く分からないけど、オーナーと西洋人のおばちゃん達は楽しそうだった。

しかし、またガントクまで行かなきゃならないのかな?
やだな〜

と心配していたら、オーナーが帰り方を教えてくれた。

インド人C(左)

州境メリーのチェックポストを通ってティスタという町まで行き、そこからカリンポンへ行って泊まりたかったらカリンポンで1泊して、それからダージリンへ行くのが最短だ!

と教えてくれた。
ということで、またカリンポンに行かなきゃならないらしい。
ティスタまでは、朝の7時にペリンから出ているシリグリ行きのバスに乗って、途中で降りなさいとのこと。

地図で見てみると、ジョレタンからダージリンへ行くよりも回り道な感じだな。
でも、まあ、仕方ない。

と思ったけど、念のため出発の前日にもう一度宿のオーナーに聞いてみた。

トド島(左)

ダージリン行きたいんだけど、ジョレタンからダージリンって行けないんだよね?

インド人C(右)

そうそう、行けない。7時発のシリグリ行きのバスに乗って、ティスタブリッジで降りて、そこから15分くらい歩くとバザールがあるから、そこからジープでダージリンに行くといいよ

トド島(左)

え?カリンポンに行くんじゃないの?ティスタからジープでカリンポンに出て1泊してダージリンに行くんじゃないの?

インド人C(右)

え?誰がそんなこと教えたんだ??

インド人C(左)

(あなたです。)いや・・いいんです。ティスタに行って歩いて15分のバザールからジープでダージリンに行けるのね?!ありがとう!

ということで、やはりティスタを通ってダージリンへ戻ることになった。
(カリンポンの件は、私の英語力が低くて聞き間違えたんだろう、たぶん)

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いざ出発!

朝の7時発のバスが来た。
運転手に「ティスタで降ろして」と言うと「このバスはジョレタンまでしか行かないよ」と言われてしまった。

あれ?
これって7時発のシリグリ行きのバスじゃないの?
間違えた??
急いでバスを降りて、近くをウロウロしていたポリスに尋ねた。

トド島(左)

シリグリ行きのバスは他にあるんですか?

警官

いや、バスはこれしかない。これがシリグリ行きだよ!

トド島(左)

運転手は、ジョレタンしか行かないって言ってるんですけど・・・

警官

え!?

すると、ポリスが運転手に現地語で詳しく聞いてくれた。

警官

ジョレタンまで行ってシリグリ行きのジープに乗り換えなさい。

トド島(左)

はぁ・・・あの、実はダージリンに行きたいんですけど、ティスタまで行って、そこからダージリンに行けば良いんですよね?

警官

え?ダージリン行くの?だったら、ジョレタンからジープで行けるよ。

トド島(左)

いや、ジョレタンからダージリンの道は通れないって言われたんです。

警官

は?行けるよ?

バスの運転手も、ジョレタンからジープがあると言っている。
どの話が本当なのかわからないが、もうジョレタンまで行ってみよう。
私はバスに乗った。

bus

バスは途中で突然タイヤを直し始めたりしたが、どうにかジョレタンへ到着した。
最後に念のためにバスの集金係のおじさんにも、ジョレタンからダージリンへ行けるの?と尋ねたら、行けると行っていたので、行けるらしい。

な〜んだ行けるのか〜♪

ジョレタン

しかし、実は行けかなった。
ダージリン行きの乗合ジープのチケット売り場で、ダージリンまでの切符を買おうとした時。

トド島(左)

ダージリンまでの切符をください。

インド人C(右)

….お前、どこの国から来たの?

トド島(左)

え?私はジャパーン!から来たよ。

インド人C(右)

ノー!だめだ!お前はメリーのチェックポストへ行け

と言われてしまった。
やっぱり、だめだったか。
やはり、外国人はジョレタンからダージリンへは行けないらしい。

仕方がないので、言われるままにメリー行きの乗合ジープに乗った。

メリーのチェックポスト

メリーに到着すると、チェックポストでシッキムを出る手続きをした。
そして、通りがかったジープにティスタまで乗せてもらい(すぐ近くだった)ティスタブリッジに到着。

ここから「歩いて15分くらいのバザールまで行けばダージリン行きのジープに乗れる」と宿のオーナーに言われたので、バザールへ向かって歩いた。
すると、バザールの手前にガバメントの建物があり、そこにダージリンと書いてあった。
建物の前にいた係のおじさんに、ダージリンに行きたいと告げると
「ここで待ってなさい。ダージリン行きのジープが来るから」
と言われたので待つ事にした。

満席で乗れない

しばらく待っても、ジープが来る気配がなかったので、近くの食堂でご飯を食べた。
なかなか旨いご飯だった。

食べ終わって、元の場所に戻りジープを待っていると、すぐにジープが来た。
しかし、満席で乗れなかった。
どうやらティスタが始発でダージリンに行くわけではなく、ダージリンへ行くジープの通り道にティスタがあるみたいだ。

その後も何台かジープが来たが、すべて満席で乗れない。
係りのオジさんも、必死で通り過ぎるジープに声を掛けてくれているのだが、乗れない。

乗れないまま、2時間経ってしまった。
「ビッグプロブレムだな・・・」と係りのオジさんが言っている。

ホントだよ。
このまま乗れなかったら、どーすればいいんだろう。

午後2時半をまわった頃になると、ダージリン行きのジープに乗りたい人が増えて来た。
その時!
運良くダージリンへ帰る途中のタクシーが通ったのだ!
係のオジさんがタクシーに話をして、7人でシェアしてダージリンに行ける事になった。

いや〜良かった、一安心。
値段は1人140ルピーだった。

結局ペリンからダージリンまで色々な車を乗り継いで、9時間と300ルピーでダージリンへ到着した。

☆☆詳細☆☆
7:00ペリン→9:30ジョレタン バスRp.70
10:00ジョレタン→11:30メリー 乗合ジープRp.70
11:35メリー→11:45ティスタブリッジ 乗合ジープRp.20
12:00徒歩でティスタバザール到着
15:00ティスタ→16:15ダージリン 乗合タクシーRp.140

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