カリンポンの町

カリンポンのジープスタンドで、ガントク行きの乗合ジープを見つけた。
しかし、ランポまでしか乗せられないと言われた。

シッキムへ入境

地球の歩き方には、
ランポで入域許可証を取る場合、乗合ジープはランポまでしか乗せてくれないことがある
、と書かれているが、私は既に入域許可証を持っている。
なのに、ランポまでしか乗せてくれないらしい。

どうやら運転手が面倒くさがってそう言っているみたいだった。
ダメなもんはダメなので、とりあえずランポまで行くことにした。
料金は100ルピー。
(朝の7時半出発のバスもあったのだが、そっちにしておけばガントクまで行けたみたい)

ランポに到着すると、チェックポストでパスポートと入域許可証を提出して、入境手続きをした。
この間だいたい3~5分くらい。

さっきの乗合ジープ…3分くらい待ってくれたっていいじゃん!
と思いながら、新たにガントクまでのジープを探す。

しかしガントク行きが中々見つからない。
たまたま止まっているバスがあったのでガントクへ行く?と聞いてみると、行くと言うので乗せてもらった。
乗車料金は50ルピーだ。

バスには立ち乗り客もいるほど満員だったが、私は運転手の隣にあるギアの後ろにマットレスを引いた特等席に、正座して乗せてもらった。
バスはジープみたいにスピードを出さないから安全だし、真ん前の席だったので眺めが最高だった!

州都ガントク

mgmarg

そんなこんなでガントクに到着!

ガントクは、ダージリンよりもハイソな避暑地って感じだ。
たまたま到着した日がインドのお祭り(ダシェラー)だったからか、金持ちそうなインド人の家族連れで賑わっていた。

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宿がない

まずはメイン通りのMGマールグという道に出て、モダンセントラルロッジという安宿に泊まろうと思った。
しかし、満室で断られてしまった。
宿の人に「ニューモダンセントラルに行ってみろ。そっちなら空いてる。」と言われたので、言われた通りに行ってみた。
確かに部屋は空いていたが、ちょっと暗くて居心地悪そう…
どうしようかな〜

と、迷っていたら、部屋を案内してくれた女の子(なんと16歳で、名前はアヌー)が、

あぬー

私の部屋に泊まる?そしたらタダだよ


と言ってくれた。
しかし、急過ぎで警戒してしまった。

結局、ベランダ付きの600ルピーの部屋に2泊だけさせてもらうことにした。
(一番安い部屋で350ルピーの共同バスルームの部屋があったが、かなり汚かったのでやめた)

本当は1週間くらいガントクに滞在する予定だったが、どうも街の雰囲気といい、宿の感じといい、気分が乗らない。
どうしようかな〜

宿泊するには、パスポートと入域許可証のコピーが必要だから取ってこいと言われた。
ご飯を食べるついでにコピーを取ってくることにした。

カレーを食べて、コピーを取って宿に戻ると・・・
アヌーではなく、宿のオーナーが居た。
そして、な、なんと私の部屋は既に予約が入っていて泊まれないんだそうだ。
今日からダシェラーで祝日になるから、どこのホテルも満室らしい。
で、空いている部屋はRp.400の窓のない暗い部屋(一応トイレはついてる)だけとのこと。

ちょっと他の宿も探してみたいと言うと、オーナーは「こっちのミスだし全然OK。」と言ってくれた。
バックパックを預かってもらって、周辺の安宿に部屋を探しに行く。
しかし、言われた通りどこのホテルも満室だった。

やっぱり、さっきの暗い部屋しか無いか…
2泊だけだし我慢しようか…と思っていたら、道ばたでアヌーと偶然に再開した。

あぬー

これから友達と一緒にマーケットに行の!
一緒に行かない?

トド島(右)

あー、今ホテルを探してるの。

あぬー

帰りに一緒に探してあげるから、遊ぼうよ!

ついつい流れに乗って、遊びに行く事になってしまった。
アヌーのお友達たちも17歳〜20代くらいの男女で、年齢的には下手すると親子くらい離れている。
だけど、友達のように買い食いしながら遊んでしまった。

殴り合いのケンカ

gantok

泊まる部屋も決まって無いのに、いきなりローカルのティーンエイジャーに混ざって遊んでいて良いのだろうか。
さすがに部屋が心配になってきた。

トド島(右)

ちょっとやっぱりホテル探すわ!

あぬー

え〜!
私の部屋に泊まればいいじゃん!

う〜ん、こんな機会滅多に無いし…そうしようかな!と思ってしまっていた。
ということで、そのまま遊び続けた。

マーケットの屋上へ出て、ガントクの街を眺めていた時のこと。
見るからに悪そうなガキ共が、私たちと一緒にいた男の子に絡んで来た。
そしてなぜか、一気に殴り合いのケンカが勃発したのだ。

え?え?なぜ?え?

さっぱり状況がつかめずにオロオロしてしまった。
どうやら屋上にいた悪ガキ共は、ガンジャだかドラッグだかを吸っていて、ちょっとおかしかったらしい。
私も一応いい大人なので、間に入って止めようとしたんだけど、まったく相手にされなかった。
(止めに入ったといっても、怖かったのでかなりのへっぴり腰で役に立っていなかった)
そして、殴り合いが激化。

ああああ〜どおしよ〜〜

しかし、途中でポリスが来た。
一気にお互いが大人しくなり、そそくさと退散した。
いまだに何で殴り合いのケンカになったのか不明だが、昔の不良ドラマみたいな感じだった。

ティーンエイジャーとカラオケ

気を取り直して、私たちはローカルのバーに行った。
(16歳が酒を飲んでいいのか?)
私はしばらく酒を飲んでいなかったが、付き合いで少しだけいただいた。
久々に飲むと身体中に染みる。
うまいけどキツい!

そこにはカラオケもあったが、当然私の知ってる曲なんてないので「ヒンディーの有名な曲歌ってよ!」と彼らにリクエストして歌ってもらったりした。
そんなこんなで日は暮れて行き、そろそろ宿に戻る事にした。

私の預けたままの荷物は大丈夫かしら?
てゆうか、本当にアヌーの部屋に泊まれるのか?
アヌーは全然大丈夫だよ!と言うけど、急に心配になってきた。

怒られた

宿に戻るとオーナーはご立腹だった。
「スタッフの部屋に泊まれるわけないだろ!」とアヌーに怒鳴っている。
(ローカルの言葉だったから分かんないけど、多分そんなことを言っていたと思う)
私は1人フロントへ残されてしまい、アヌーたちは奥の方の部屋でギャーギャーと揉めていた。

あ〜これ、かなりヤバいな。
日も暮れてきちゃったし、部屋が無かったら他のホテルも厳しいよな。

揉めている間に、西洋人の宿泊客が来た。
私をスタッフと間違えて観光案内を訪ねて来たが、私も旅行者ですと答えると、
「え?そうなの??じゃ、何でおでこにそれ付けてんの?」
と私のおでこを指した。

ガントクで若者と遊ぶ

そういえば、昼間にアヌー達と寺に行った時に、オデコに色付きの米を付けられていたな。
この米を付けているせいか、そもそも私の顔がシッキム人に見えるのか、誰もが私の事を現地人と間違える。

ニューモダンセントラルの部屋

結局オーナーが、400ルピーの部屋に泊まれと言うので、そのまま泊まる事になった。
あーよかった。
しかし、凄まじく臭い部屋だった。

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