2012年1月20日
バスは早朝に到着した。
ここはピンクシティーとも呼ばれている、ジャイプールだ。
さっそくイライラ
まずはジャイプル駅に向かおう。
しかし、ガイドブックも何も持っていない私には、現在地(バスの停車位置)がどこなんだかまったくわからない。
バスの運転手に聞いても、あっちだと指さすだけで、よく分からないし教えてくれる気もない。
するとオートリキシャーが近寄ってきたので、一応聞くだけ聞いてみた。
駅って近いの?
乗れ!
いやいや、そうじゃなくて。駅はここから近いですか?
50ルピー
歩けるなら歩こうと思ったけど、面倒くさいから駅まで乗ることにした。
50ルピーだし。
しかし運転手は、リキシャーを出発させない。
あの、駅まで...
ホテルを探してるのか?
ジャイプル駅まで行ってください。ホテルは自分で探します。
安いホテル知ってるよ
いくら?
安いし駅の近くだよ
いくら?
500ルピー
だめ、高い。駅まで行って!
400までまけてもらう。駅から近いし見るだけ見てよ。
駅に行かないならいい。降りるね。バイバイ。
わかったわかった!駅に行く。
と言って出発した。
しかし、ほんの20メートルくらい進んだところで降ろされてしまった。
ほとんど、乗っていない。
は?駅は?
ここの宿だ!!見るだけ見るだけ!
無理矢理ホテルのロビーに案内されてしまった。
話の通じない運転手にはムカついていたが、疲れていた私はもうこのホテルでもいいかと思った。
すると、運転手がフロントに何かを話そうとしている。
間に入られると高くなる気がしたので、フロントに「彼は関係ない!あっち行ってくれ!!」と運転手を追い払う。
400ルピーにしてって言ってやってるんだよ。
しかし、そんなこと信じられないので追い払う。
結局フロントに値段を聞くと、350までまけてくれると言う。
こういう作戦だったのかもな。
そして、部屋に向かおうとすると後ろからドライバーに叫ばれた。
ちょっと待て!!!
料金(リキシャの運賃)払え!!
お金ちょうだいのポーズをして、私を見ている。
駅までって行ったのに、ここはホテルじゃないか!
どうせこのホテルからお金もらうんでしょ?!
しかしドライバーは、相変わらずお金ちょうだいのポーズをしている。
仕方ないので50ルピーを払ったが、なかなか運転手が帰らない。
きっとホテルから仲介料もらうからだな。
フロントのおっさんに、
「あのリキシャーは私と関係ないし、今50ルピーもお金を支払った。お金払わないでね。」
と言っておいたが、きっと支払われているんだろう。
はぁ...こんな調子で、一人旅は無事にすすめられるのかな。
北部は大雪のお知らせ
この後は、デリーまで行ってから、北部へ向かおうと思っていた。
しかしホテルのおじさんによると、北部は大雪でバスなどの交通機関は通行止めになっているらしい。
それ、ホント〜?(←インド人のことが何も信じられなくなっていた)
すると、おじさんは新聞を見せてくれた。
写真には大雪で事故っている大型バスの写真が載っていた。
ホントだったか。
てことは、デリーに出てから西か東に向かうしかないかな。
とりあえず、デリー行きの鉄道チケットを買いにジャイプル駅に行こう。
ホテルのフロントは割と親切だったので、駅までの行き方を聞いて歩いて向かった。
見知らぬインド人からしつこいチャイの誘い
駅に着くと、日本語で話しかけて来る怪しいインド人が現れた。
日本語で話しかけて来る奴には要注意!ということはわかっていたが、1人の時に日本語を聞くとホッとしてしまい、ついつい会話をしてしまった。
これがいけなかった。
チャイでも一杯どお?
とチャイを誘われて、急に冷静になった。
インドで見知らぬ人に飲み物をすすめられて飲んだら睡眠薬が入っていて...という話は、有名だ。
何が何でも断らなくては!
じゃあ、私そろそろ行きますね!
どこに行くの?!せっかくだし、手伝うよ。チケット買いたいの?
これは、かなり怪しい。
早くこの人と別れなきゃ。
適当なことを言って逃げよう。
ちょっとインターネットやりたいんで、ネットカフェ行きます。じゃ!
俺の友達がタダでパソコン使わせてくれるよ!来て!
大丈夫!友達は旅行会社やってるから、お店だから
怪しいけど、断りきれずついて行くと本当に旅行会社だった。
そして、なぜか旅行会社でパソコンを借りることになった。
そこで2度目のチャイのお誘いがきたが、お腹の具合が悪いので結構ですと断った。
その後またしばらく、世間話をする。
そろそろ信用してくれた?まだ怪しんでる??
え?...いや、怪しんではないですよ。
と薄っぺらい返事をすると、またチャイをすすめられた。
じゃあ、チャイを飲みましょう!インドではチャイを飲まないと始まらない。これを断るのは失礼ですよ!!
3度目のチャイの誘いが、ちょっと強引になってきているのが余計に怖かった。
もう言い訳せずに、飲みません!!!と強気に断ったら、今度は苦笑された。
さすがにそろそろ逃げないとマズいと思ったので、ちょっと一度ホテルに戻りますと言って強引に逃げてきた。
(実際には「戻ります!」「え?何で??何しに??」「いや、ちょっともう時間なんで」「何しに?」というのを長々と繰り返した後に、走って逃げた。)
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