インドの駅

これはバラナシからブッダガヤへ、鉄道で移動をする時のことだ。

この日の日記バラナシ→ブッダガヤへ

インドの鉄道では良くある事

インドの寝台列車

私はバラナシ駅で、ボヤッキーと一緒に、ガヤ行きの電車を待っていた。
すると、ちょうど定刻頃に列車がホームへやって来た。

私とボヤッキーは、すぐに列車に乗り込んだ。
そして、バラナシの旅行会社で買ってもらった列車チケットを片手に、自分たちの席を探した。

すると、私たちが買ったはずの席には、座っているインド人やら、寝ているインド人やらがいた。

あれ?
席を間違えたかな?

と、思ってチケットを確認するが、合っている。
これはおそらく、いつものアレだ。
チケットを持っていないインド人達が、勝手に空いている席に座っちゃってるやつだ。

一人だと注意もしにくいんだけど、この時はボヤッキーと一緒だったので強気にいった。

ボヤッキー(左)

この席は僕たちの席なんだ。
これチケット。
ね?合ってるでしょ!?

と、チケットをインド人達に見せた。
だいたい、こういう時のインド人は反応がすこぶる鈍い。
(という演技だと思う)

インド人C(左)

は??

いつものように、知らないフリをしてとぼけている。
で、だいたいまわりのインド人達とヒンズー語で何かを話して、のらりくらりと私たちの話を無視するのだ。

もう一度、しつこく注意するとようやく1人が答えた。

インド人A(左)

ここは私の席だ。ノープロブレムだ。

はいはい、そうきましたか。

ボヤッキー(左)

じゃあチケット見せてよ!!確認させてよ!!

しかし、彼らは絶対にチケットを出さない。
何度言っても、同じことの繰り返しなので、埒が明かない。

おかしいな。
普通は、ここまでどいてくれない事なんて無いんだけどな。

ボヤッキーと一緒に、どうしようかと本気で困っていたら、別の席にいたインド人が「どうしたんだ?」と聞いてきたので、事情を話した。
そして、チケットを見せて確認してもらと「うん、確かにココは、お前らの席だ」と言ってくれた。
そして、私たちの席に座っているインド人達にヒンズー語で、話をしてもらった。
しかし、「彼らもこの席だ。もしかしてダブルブッキングかもしれない。他の席に座れば?」と言って来た。

え〜・・・そんなことある?
絶対、あの人たちチケット持ってないと思うんだけどな・・・
一度もチケット出さないし。

ボヤッキーとブツブツ言っていたら、またまた別のインド人が来て「どうしたんだ?」と、デジャブみたいな事を繰り返してきた。
同じように事情を説明して、私たちの持っているチケットを見せた。
すると、とんでもないことが判明したのだ。

インド人B

これは・・・このチケットは違う列車だぜ?

トド島(左)

........


ボヤッキー(右)

........

トド島(左)

え?私たちが間違えてたの!?


ボヤッキー(右)

いや、これやろ!!時間的にも


トド島(左)

だよね。まさか、この人たちグルになって騙してきてるとか?


ボヤッキー(右)

でも...これ本当だったら、かなりマズいで。

私たちはパニくりだした。
そんな私たちに「早く降りないとやばい!もう動き出してるぞ!!」と、インド人たちがまくしたててきた。

ボヤッキー(左)

え!?ちょ・・・え!?どーする!?


トド島(右)

わからん!!!!!

とか言いながら、とりあえず入口の方までダッシュで向かう。
そして、扉付近にいたインド人に「これはガヤへ行くのか?」を聞いてみたが、いつも通りインド人の反応は、ゆっくりであやふやだ。
どうしよう〜と思っていると、別のインド人と話していたボヤッキーが、

ボヤッキー(左)

これ、やっぱ違うわ!!降りよ!!

と言うことで、出発ギリギリの所で列車を降りた。
ギリギリというか、電車はすでに少し動き出していたが、飛び降りたのだ。

どうやら、さっきのインド人達が言っていた事は本当で、私たちは違う電車に間違って乗車していたようだった。
ガヤへ行く列車は、この後1時間も遅れて到着したのだった。
あのままインド人と闘っていたら、どこへ行っていた事やら・・・あぶない、あぶない。

その後に乗ったガヤ行きの鉄道には、ちゃんと私たちの席が確保されていた。
そして、無事にガヤまで辿り着く事が出来たのでした。

あの時のインド人たち疑ってゴメン!!

ボヤッキー(左)

でも、あの席にいたインド人たち絶対にチケット持ってなかったよな!!目泳いでたしな。


トド島(右)

同感です

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