2012年1月12日

ハンピに向かうバスは、ボロボロだった。
車内のところどころに、ベニヤ板が貼付けられている。
非常に、不安な気分になるバスだった。

バス

今回はスリーパーシートにしたかったが満席で、普通の席しか残っていなかった。
私たちは、ボロボロバスの最前列で、リクライニングがほとんどできないほぼ垂直な席だった。
しかも目の前にも、なぜかボロボロのベニヤ板が張り付けてある。

私たち以外の乗客は、全員西洋人の旅行者たちだ。
今回のバスはとにかく揺れが激しく、西洋人たちもみんな文句を言い合っている。
私は垂直な席で一晩中ガタガタ揺られながらも、疲れていたので割とぐっすり眠ってしまった。

早朝になっって、バスが停車した。
一晩中眠れずにいたドラ男によると、さっきからガソリンスタンドに停車しているらしい。

ガソリン給油かな?

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え?

なかなかバスが出発しない。
そのうち
カンカンカンカンッ
という金属音が鳴り響きはじめた。

なんと、運転手がバスの修理を始めたのだ。

それが約1時間続くと、乗客達はだんだんイライラし始めて、
「どうなってんだ!いつ出発するんだ!」
と怒鳴りだす客もいた。

事件発生

私たちは、騒いでもどうにもならないと思ったので、修理が終わるのを眠って待つことにした。
一晩中眠れなかったドラ男も、バスが止まっているおかげでか、眠ることができたようだ。

そこからさらに、1時間以上は経っただろうか...

人の気配で目を覚ますと、バスの中には大勢の警官が入って来ていた。

そして、最前列の通路側に座っていた私に、
「おまえたちは、ここで何してるんだ!」
と怒鳴ってきた。

寝起きでいきなり怒鳴られて、チビりそうになった。
いや、多分少しチビっていた。

トド島(左)

え...わかんないです。
私たち旅行者で...
あの...運転手は??

すると、警官が「運転手はいない」と答えた。

は?

バスから出て行く西洋人の1人が、「運転手は逃げたよ」と教えてくれた。

えええええええ

ビックリしている暇はなく、「お前らも早く出て行け」と警官に言われて、急いでバスを降りた。

ここはどこ?!
運転手はどこ?!
つーか、バス代返せ〜

と、クレームを言う相手が逃げてしまっているので、どうにもならない。

仕方なく、現在地からハンピまでの行き方を調べることにした。
まわりの西洋人たちもアタフタしている。

ローカルバスでハンピへ向かう

現在地から少し行った所に、ローカルバスの停留所があるらしく、そこからハンピ行きのバスに乗れそうだとのこと。
そして何人かでオートリキシャに相乗りしてバス停まで移動する。

ハンピ行きのローカルバスは満員だったが、西洋人たちとともに無理矢理ねじり込むようにして乗り込んだ。
バスに乗ってから1時間くらいすると、無事(?)ハンピに到着できた。

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