2012年2月5日
次の日の早朝。
ボヤッキーは、人の気配で目が覚めた。
ボヤッキーと猿の戦い
何だよ、自分の部屋に帰ってない奴がいるのか?
と思って目を開けると、そこには猿がいた。
一気に脇汗が溢れ、失禁しそうになるボヤッキーに、キーキーキーキー言いながら迫ってくる猿。
ボヤッキーはとっさに布団にもぐり防御しながら、どう戦うかを冷静に考えた。
おそらく猿は食べ物を求めている。
とりあえず、ポテトチップスを渡してみるか。
ボヤッキーがポテトチップスの袋を猿に差し出すと、興奮した猿が袋をバッサーと破いて、部屋中にポテトチップスが散らばった。
それに、猿は興奮してますます暴れだす。
失敗だ。
次に、ボヤッキーはバナナをそっと窓の外側に置いた。
猿はすぐに窓際のバナナに気がつき、窓の方へ近寄っていく。
猿がバナナに手を伸ばした時に、もう一本バナナを窓の外へ投げたところで、猿もバナナにつられて窓の外に出た。
成功だ!!
というような猿との攻防戦が、あったらしい。
人ごとなので、ウケる。
私と犬の戦い
実は私も、同じように戦っていた。
私の対戦相手は、クミコハウスの可愛い飼い犬たちだ。
彼ら(彼女ら?)は、2匹そろって私の部屋のベランダへ来て連れションをして帰って行くのが日課なのだ。
たまにウンコもして帰る。
毎日毎日、いつの間にか悪臭が漂ってくるので、私はできるかぎりベランダを見張っていた。
ある日、2匹が来る気配を感じた私は、部屋のすみに隠れてベランダを見張った。
すると案の定、犬たちはベランダで用を足そうとしていた。
その瞬間に、パッと私が登場して犬を睨むと、2匹がピタッと動きを止めた。
大きい方の犬と私は、数秒睨み合ったまま。
犬は、
「何すか?ただの散歩ですけど何か?」
と、すました顔で私を見ている。
そして、何事もなかったかのようにスタスタと帰って行った。
勝った。
今日は犬の糞尿の臭いから解放された。
ホッとして、ベットに横になり、クミコハウスにある都市伝説系の本を夢中で読んでいた。
ん?
ん??
なんだか、臭い。
ま、まさか、と思ってベランダを見ると、
いつの間にかオシッコをされていた。
くっそ〜、いつの間に...
今日も、完敗だった。
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