2012年1月26日     

列車は、たしか早朝の6時くらいにバラナシ駅に到着した。
私は韓国人たちと別れて、1人でオートリキシャを探しに行く。

サイクルリキシャ

私が泊まる予定の宿は、ガンジス川沿いの安宿が集まる地区の隅っこの方だった。

地球の歩き方に載っているオートリキシャの料金相場を参考に交渉してみたが、みんな相場よりもかなり高い値段を言ってくる。
しかも「そんな金額じゃ行けるわけないだろ!」みたいなことを言われた。
私はなめられてるのか?
日本人の女1人だから、みんな強気なのか??

ちょっと離れた道に行けば安くなるかもしれない。
と思って、駅のオートリキシャ乗り場から離れた場所で探してみた。

しかし、なかなかオートリキシャがいない・・・
というよりも、人通りもほとんどない。
時間が早すぎるのかな?

駅の方へ引き返そうかと思っていたら、サイクルリキシャが近づいてきた。
サイクルリキシャは、自転車をこいで動かすやつで、ほぼ人力車だ。
試しに値段を聞いてみたら激安だったので、もうこれでイイヤ!と思って乗った。

しかし、これが大間違いだった。

地球の歩き方は参考程度にしよう

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サイクルリキシャは心が辛くなる

サイクルリキシャのドライバーは、「おじさん」というよりも「おじいさん」に近く、ガリガリに痩せていた。
そんなおじいさんが、人力で動かすサイクルリキシャは、精神的に乗り心地が悪かった。
私は、オートリキシャで行く距離を、このおじいさんの人力車で連れて行ってもらうのだ。
しかも、オートリキシャの半額の値段で・・・
とても胸が苦しくなってきた。

実は私はジャイプルでもサイクルリキシャに乗ってしまった。
その時も安さに負けて乗ったのだが、車やオートリキシャがガンガン通る中を、ガリガリのおじいさんが人力でこいでいる後ろに座っているのが辛かった。
ついつい多めにお金を渡してしまい、結局オートリキシャとかわらない値段を支払ったのだ。
(あとから聞いたら、ボヤッキーも全く同じ経験をしたそうだ)

私はそんなことを、すっかり忘れてまたサイクルリキシャに乗ってしまった。
しかも、今回のサイクルリキシャのおじいさんは、道を良く知らなかったみたいで、すぐに道に迷ってしまった。
歩いている人に声をかけて道を聞きながら進んでいると、だんだんとおじいさんの息が上がりはじめた。
スピードも落ちてきている。
ちょっと大きめの道に出た所で、もう・・・限界かもな・・・と思った。

トド島(左)

ここで良いから降ろして下さい。お金は払います。

そして大通りでオートリキシャを拾って、目的地まで行った。
結局、相場の倍近いお金を払うことになったが、あのまま乗り続けるのは無理だった。

あとでバラナシで出会った人達に「いくらでここまで来た?」と聞くと、みんな地球の歩き方に出ている相場以上の高い値段で来ていた。
地球の歩き方に載っている情報は、参考程度に見る方が良いみたいだ。
場合によっては、驚くほど間違った情報が載っていることもある。
(でも、そんなところも含めて地球の歩き方は好きだ)

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